「動物は飼われているのと野生下ではどちらが幸せか」については、動物好きの方であれば誰しもが考えることだと思います。
動物が好きでペットを飼いはじめる方は多いでしょうし、動物の幸せを考えてあえて飼わないという選択をする方もいます。
かくいう私も魚や爬虫類を飼っており、よく動物の幸福についての話を耳にします。
でもそれって考える意味ありますかね?
つまるところ、「答えは誰にもわからない」というのが正解だと思いますが、ペットブームである昨今、この手の話はいつまでたっても終わらないので個人的に思うところを書いていこうと思います。
長寿=幸せか?
よくこの手の議論では飼育下において長寿になる動物は野生より幸福だ、と言われる場合がありますが、個人的にはそれは必ずしもそうではないと思います。
例えば、スローロリスは飼育下の方が短命になってしまうケースが多くあります。栄養状態に関してはより良い水準を得られる飼育下においても短命である理由としては、ストレスが大きい要因になっているといわれており、動物にとってもストレス過多=幸福とは考えにくいので、スローロリスについては野生化の方が幸福といえるのかもしれません。
また野生下において寿命が短い理由の一つとして、メスをめぐる戦いによって死んでしまったり、子供を産んだことにより死んでいく動物がいることなどがあげられます。
一見人間の観点で考えると短命=不幸と思いがちですが、動物にとってはもしかしたら自らの命をかけてその種の存続をかけて活動した方が、無駄に寿命を全うさせられるよりも幸せという可能性は大いにあります。
あたりまえだけど状況によって異なる
それでは野生の方が飼育下よりも幸福なのかというと、そう言い切れるわけではありません。
例えば人間の生活に最もなじんでいる犬で考えます。
日本における犬の飼育数は平成30年4月時点で約900万頭、15歳未満の子供は1500万人ということを考えると、犬は最も人間の生活に適応した動物だといえますね。
その要因としては犬がある程度高い知能を持つこと、集団生活をしている種であることだと思います。
犬は人間を仲間だと認識する知能があり、人間と過ごすことがストレスにはなりません。
また、安定した給餌、天敵のいない安全な社会で、適度な運動をしながらのびのび生きることができます。
野生下においては獲物が捕れず何日も空腹に耐えなければならなかったり、他の動物に捕食されてしまうかもしれません。
そう考えると犬は飼育下の方が幸せな場合もあるのではないかと思ったりします。
動物は頭が悪い
よく動物園やペットショップなどで、こんなところに閉じ込められてかわいそう、という意見を耳にします。
でもそれは人間から見て不幸に見えるだけであって、動物的にはそこまで考えないと思うのですよ。
そもそも不幸とは他者との比較によって生まれるものだと個人的には考えてます。
少し前に流行ったアドラーの心理学では、人の悩みは他人がいることによってはじめて生まれる、という考え方があります。
○○に比べて自分は○○と考えることで、うらやましいという気持ちが最終的に不幸につながるのではないでしょうか。
そこで動物についてはどうでしょう。
少なくとも動物は比較する他者はほとんど存在しないと思います。
飼育下で生まれた動物は野生を知らないし、野生の動物は飼育されるということを知りません。
加えて人間に比べて考える力も少ないので、より本能的に動いていると考えられます。
いうなれば動物はいい意味でも悪い意味でも人間ほど頭がよくないんですよ。
こう言うと、動物は頭がいいってヒステリックに騒ぐ人がいますが、動物が人間ほどの思考力を持たないのは事実で、そこが理解できない人が動物好きほど多い。
あげく、人間と動物を分けるのが人間のエゴだとか、論点がずれてきたりする。
話を戻すと、人間はは他者と比べたり、自分の過去、未来との比較によって幸福を図ることができるのに対し、動物は今おかれている現状しか生きることができないのです。
そう考えると人間の価値観で幸か不幸か考えるのは意味が無いことだと思うのですよ。
一応、当たり前だけど頭が悪いからどう扱ってもいいのではないですよ。
それこそ人間のエゴなので、そこは勘違いしないようにね。
おわりに
まあ天才と凡人や男女、大人とこども、人種などが理解しあえない悩みがあるように、人間と動物も理解しあえないというのがあたりまえですよね。
ましてや人間と動物は全く異なる生物だから、それを理解しようということ自体が意味不明な気もします。
という結論に達したので、今日はこのへんで。
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