ミクスチャーロックとは
あなたはミクスチャーロックをご存知ですか?
正直、死語になりつつある「ミクスチャーロック」という言葉ですが、90年代~00年代半ばあたりには流行っていたた音楽で、ロックをベースに他の音楽をMIXしたジャンルのことです。
つまり、ミックスしてあれば何でもあり!!っていうとっても都合の良いジャンルなんですねww
現に一口にミクスチャーといっても、ラップ、ファンク、ラテン、レゲエ、トランス、ボサノバなど、様々なジャンルが取り入れられており、バンドごとに全く違った特徴があります。
ミクスチャー全盛期はほとんどのバンドがラップをしていたので、ミクスチャー=ラップロックってイメージがあるかもしれませんが、2010年代になり音楽が多様化するとともにミクスチャーも多様化しています。
今回は、そんなミクスチャー系のアーティストを、MIXされているジャンルごとに紹介します!
Linkin Park / リンキンパーク
MIXジャンル:HIP-HOP
国:アメリカ
ミクスチャーといえばこのバンド!というぐらい世界的に成功したバンドなので、名前ぐらいは聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。
メインボーカルのチェスター(2017年7月死亡)は哀愁のあるクリーンボイスから鋭いシャウトを使いこなし、マイク・シノダが切れのあるラップを担当します。
曲調はミドルテンポのヘビィなギターのリフを中心に構成されており、スクラッチやラップなどヒップホップの要素が取り込まれています。
最高にかっこいいバンドなのですが3rdアルバムからは方向性がガラッと変わり、クリーンのメロディ重視の曲になります。(個人的には1st~3rdアルバムがおすすめ)
ミクスチャーの代名詞のようなバンドなので、とりあえず迷ったらこのバンドを聞きましょう。
・With You
Limp Bizkit / リンプビズキット
MIXジャンル:HIP-HOP
国:アメリカ
リンプはリンキンパークよりもさらにヒップホップ色が強く、ミッションインポッシブルのテーマをカバーしたことでも有名です。
ハイトーンのラップが特徴的で、曲調はやや暗め。
また、ギターのウェス・ポーランドのパフォーマンスの評価が高く、マリリン・マンソンでギタリストをつとめたりX JAPANのライブにゲスト出演するなどもしています。
・Nookie
Ill Niñ / イル・ニーニョ
MIXジャンル:ラテン
国:アメリカ
ブラジル出身のボーカリストが率いるイルニーニョは、ラテン系の要素を取り入れたミクスチャーバンドです。
とくに初期の頃はミクスチャーの要素が強く(現在はメタルコア寄り)、フラメンコ調のフレーズやパーカッションなどラテンの音楽と、ラップやシャウトなど様々な音楽要素を併せ持っています。
ボーカルのクリスティアン・マチャドは10代前半まで南米で暮らしていたため、スペイン語の楽曲があるのも異国感がでていいですね!
・What Comes Around
Skindred / スキンドレッド
MIXジャンル:レゲエ
国:イギリス
レゲエとラウドロックをミックスさせたサウンドが持ち味のバンドです。
レゲエベースなだけあってグルーヴィーな曲が多く、とくにダブ(レゲエにエコーやリバーブなどのエフェクトをかけてリズムを強調したジャンル)を取り入れたイケイケな曲ではテンション上がること間違いなし!
下記記載のKill The Powerが収録されているアルバム「Kill The Power」では、Re-Educationという曲でSIMとも共演しています。
・Kill The Power
HUASKA / フカスカ
MIXジャンル:ボサノバ
国:ブラジル
ボサノバとメタルの融合ということで現在注目が高まっているバンド。
哀愁のあるボサノバ調のアコースティックギターと、ヘヴィなロックサウンドがいいかんじにミックスされています。
2002年に結成したバンドなのでまだ洗礼されていない曲も多いですが、今後どのように成長していくか楽しみなバンドですね!
・Avoar
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); EVANESCENCE / エヴァネッセンス
MIXジャンル:ゴシック
国:アメリカ
1stアルバムである「Fallen」は世界中で1500万枚を売り上げビッグヒットしたバンド。
がっつりミクスチャーというわけではないですがザクザクしたギターのリフとシンセを使った曲が多く、曲構成はミクスチャー感が漂っています。
ミクスチャー色が強いのは1stアルバムまでで、2ndアルバム以降はギタリストのベン・ムーディ(作曲やラップも担当)が創造性の違いと病気により脱退したのでよりゴシック色がつよいロックバンドとなっています。
個人的のは1stアルバムが一番好きですね!
・Bring Me To Life
ELUVETIE / エルヴェイティ
MIXジャンル:ケルト音楽
国:スイス
バグパイプ、ハープ、マンドリン、バイオリン、ホイッスルなどケルト音楽と取り入れた新しいコンセプトのバンド。
バンドメンバーの入れ替わりが激しく、ウィキの旧メンバーの欄がすごいことになっていますw
そのためボーカルが男性の時と女性の時があり、男性の時はゴリゴリのシャウトを使ったメタルコアで、女性の時はクリーンでメロディックな曲調になります。
・The Call Of The Mountains
AAA / トリプルエー
MIXジャンル:和楽器
国:日本
皆さんご存知のアイドルグループのAAAです。「あれっ、これだけ毛色違くない?」て思った方も多いですよねw
でも実はAAAも一曲だけがっつりミクスチャーしちゃってる曲があるんです!
その名も「Samurai heart-侍魂-」!!
ロックテイストのバックミュージックに和楽器、ラップ、スクラッチと完全にミクスチャー要素がそろっていますので、ぜひ聞いてみてください。
もし和楽器系のバンドをお探しの方は「和楽器バンド」「陰陽座」あたりを聞いてみるといいかもしれません。
・Samurai heart-侍魂-
Sepultura / セパルトゥラ
MIXジャンル:ラテン系
国:ブラジル
マックス・カヴァレラ(現在Soulfly)を中心にブラジルで結成されたメタルバンド。
代表的なアルバムである「Roots」では、地元であるブラジル人ミュージシャンやブラジル先住民との共演もしており、PVでその映像を見ることができます。
カヴァレラの脱退後はメタル色が強まりラテン要素は薄まりますが、それでも1つのアルバムに一、二曲はエスニックな音を使った楽曲が収録されていますよ!
・Ratamahatta
Fear, and Loathing in Las Vegas / フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス
MIXジャンル:トランス、ダンスミュージック、EDM
国:日本
シンセサイザーを使ったサウンドが主体で、スクリーモ、ハードコア、トランスなど様々な音楽の特徴を併せ持っています。
いろんな意味でミクスチャーですね!
最近では自身の音楽活動だけでなく、フェスの開催やメンバー監修のアパレルブランドを立ち上げるなど多方面で活躍しているようです。
・LLLD
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