陣痛室では痛みとの孤独な闘いになるという声をよく耳にします。
実は音楽には痛みを軽減する力があるということをご存じですか?
陣痛室で音楽をかけることができる(もしくは聞くことができる)病院もあるので、どのような音楽を選ぶか迷われている方も必見です!
科学的根拠がある事例を知るとプラシーボ効果も期待できるので、なぜ音楽が良いのか根拠も含めてご紹介します!
〈とりあえず結論は?〉
・音楽には鎮痛効果があることがわかってきている
・クラシックやヒーリングミュージックには副交感神経を鎮める効果がある。
・痛みから意識をそらすことが重要
・家族やパートナーを感じることができる音楽は鎮静効果がある←検証必要
〈科学的な取り組み〉
音楽療法の研究や論文は沢山あるのですが、なぜ上記のような効果が得られるのかを知ると最大限の効果を期待することができるので、ここではユタ大学の研究をピックアップしてみました。
ユタ大学は音楽療法の研究を積極的に行っているのですが、その中から2つの研究をご紹介します。
一つ目の研究はマウスを使った実験で、炎症と外科的な痛みの2種類の痛みを負わせたマウスに対して、イブプロフェン、カンナビノイド、ガラニン、レベチラセタムを投与し同時に音楽を聞かせるというもの。
結果的は以下の通り
・カンナビノイドとガラニン+音楽=炎症による痛み70%減
・音楽のみ=外科的な痛み77%減
・イブプロフェン+モーツァルト=炎症による痛み93%減
・研究チームでは、音楽の持つ特定のリズムとシーケンスが副交感神経系と視床下部・下垂体・副腎系を刺激することによって、痛みを軽減する反応を起こすのではと推測している。(引用)
参照:財経新聞
https://www.zaikei.co.jp/article/20190401/503351.html?utm_source=news_pics&utm_medium=app
もう一つの研究は143人を対象に、指先に痛みを伴うショックを流す際に音楽を聴いてもらうというもの。実験中に聞いている音楽から異常な音が聞こえた場合に実験者に知らせるよう指示されたグループは痛みのレベルが低かったとのこと。さらにこの実験に対して不安を感じている人の方が鎮静効果が髙方という。
・注意を痛みからそらすことが重要なため、音楽のジャンルは定めていない
〈もしかしたら効果があるかも〉
音楽による鎮痛効果はまだまだ検証途中ではありますが、ある程度の鎮痛効果は見込めるのではないでしょうか。
最後にもしかしたらこれも効果があるんじゃないの?って音楽を紹介して終わりにしたいと思います!
※あくまでもこれは想像なので、科学的な根拠は薄いですがご参考までに!
これは個人の想像の域を出ないのですが、私は家族やパートナーとのつながりを感じる音楽でも鎮痛効果があるのではないかと考えています。
残念ながら家族を想起する音楽と鎮痛の実験は探すことができませんでしたが(;^ω^)
しかし、カリフォルニア大学の研究Naomi Eisenberger助教授の研究ではパートナーの写真を見ているときや手をつないでいるときには痛みやストレスが軽減されることがわかっていますし、ブリティッシュコロンビア大学の研究ではパートナーの匂いを嗅ぐとストレスを軽減できるという実験結果もでております。このような家族とのつながりを感じることで痛みやストレスが和らぐという結果の実験は多くあるので、私は音楽でも同様の効果が期待できるのではないかと考えています。
例えばパートナーが自分のために歌ってくれた歌や子どものお遊戯会・合唱の音源などです。
もちろん実際に信頼している誰かと一緒にいることが一番なのは言うまでもないですけどねw
ただあくまでも苦痛を軽減する音楽としては検討の余地があるとおもいます!
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