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リラックスした時間を最大限に増やせる音楽とは?(論文あり)

音響心理

皆さん人生楽しんでますか!?

すばらしい景色、おいしい食事、わくわくするような体験など、様々な楽しみ方があると思います。

家族や友人、恋人などとの楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますし、家でリラックスした休日なんかもあっというまですよね。

そのようなリラックスした時間はできる限り長く感じていたいものです。

その反面、飛行機などの移動時間や、レストランの待ち時間など、どうしてもさけられないし、このような時間はとても長く感じてしまいます。

そこで、すこしでも音楽で解決できないかなと思い体感時間を操作できる音楽はどのような曲なのかを調べてみました!




〈とりあえず結論は?〉

まず結論だけ先に述べておくと、体感時間を移動や待ち時間を短くする場合「ゆっくりしたテンポでシンプルな構成の曲を聞く」、
逆に楽しい時間を長くしたい場合は「速いテンポの音数が多い曲を大音量で聞く」という結論でした。
さらに後術しますが、代謝も関係しているそうです。

つまり、状況ごとにまとめると以下の通り
〈嫌な時間を早めたい場合〉
※テンポが遅めのシンプルな構成で、心拍数が下がっていく曲
・ピアノやバイオリンなど単体の楽器で緩急が少ない曲
・オルゴール
・少数編成のクラシック
・騒がしくないジャズなど
・独唱

〈楽しい時間を遅くしたい場合〉
※テンポが速めで和音や緩急が多く、心拍数を下げない曲
※音量は大きいほど効果的
・オーケストラ
・ビッグバンド
・ロック、メタル
・明るめのポップス

〈リラックスした時間を遅くしたい場合〉
※テンポが速めで音数が多く、心拍数を下げない曲
※音量は大きいほど効果的
・ボサノバ
・ジャズ
・カントリーミュージック
・ギターやウクレレなどの多重奏
心拍数を上げつつリラクゼーションって矛盾してるからこの辺が妥協点かな




〈参照した実験〉


ゆっくりした曲の方が体感が速いのは意外でしたね(;^ω^)
ここからは参照した実験とその内容をご紹介します!

実験1
〈内容〉
・モーツアルトのきらきら星変奏曲の13変奏曲中9曲をを60秒に編集し、被験者に体感時間を答えてもらう

〈結果〉
・テンポが速い曲の方が体感時間が長く、ゆっくりした曲の方が体感時間が短くなる傾向があった
・和音が多く曲調に変化がある曲ほど体感時間が長く感じられる傾向にあった

参照:音楽が時間経過や色彩感覚に及ぼす影響に関する基礎的考察
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssdj/63/2/63_2_71/_pdf/-char/ja

実験2
〈内容〉
・48人の被験者を対象にピアノ曲を聴取させ1週間後に体感時間を測定する
・まず初日は個人の生理特徴として心拍数、血圧、体温を測定。その後20kmもしくは30㎞(ランダムに振り分ける)の速度でエアロバイクを3分間漕いでもらう。最後に心拍数、血圧、体温を測定。
・1週間後に初日に測定した心拍数と同様のテンポの曲を聞かせて、初日と同様のエアロバイクを行った後、音楽を聴きながら1分間を測定させた。音楽のテンポは初日に測定した心拍数に合わせたグループと、初日にエアロバイクを行った後測定した心拍数に合わせたグループに分けた。

〈結果〉
・20㎞でエアロバイクを漕いだグループは、どちらの心拍数を聞いたグループも平常時に測定した1分間よりも経過時間を長く感じた
・30㎞でエアロバイクを漕いだグループは、どちらの心拍数を聞いたグループも経過時間を短く感じた
・男性の方がこれらの影響を受けやすいことがわかった
・通常の状態で音楽を聴いた状態が最も落ち着いており、運動後にその心拍数と同じテンポの音楽を聴くと最も目がさえる
・静状時の方が音楽に対して「おだやかな」「優しい」と感じやすく、運動後の方が「明るい」と感じやすい
・30㎞の運動後の方が速いテンポの曲を気持ちが良いと感じやすい

〈原因〉
・原因としては30㎞のグループはある程度の付加がかかったことで新陳代謝がよくなり、脳内の体内時計が速く進んだのではないか
・20㎞のグループは運動直後に代謝が急激に下がったことから、風呂上りやカフェイン接種時のように代謝が上がった後急速に代謝が下がることで時間間隔が長く感じたのではないか

参考:「心拍数が音楽聴取時の時間間隔に与える影響」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/14/1/14_215/_pdf

インタビュー記事
最後にR25のウェブで面白い記事があったので紹介します。

千葉大学大学院人文科学研究院教授によると時間を長く感じるのは、
・認識される出来事が多い状況
・代謝が高い時間帯(17時がピーク)
・恐怖を感じるとき
・時間を意識する回数を増やす
・大きい音量の音楽を聞く

また反対に短く感じるのは、
・アルコールを摂取したとき
・ネットサーフィン
・暗くて狭い部屋

ということだそうです!

参考:R25
https://r25.jp/article/561114081475273212

 

〈最後に〉

いかがでしたか?
これらを総括すると最初に述べたように「ゆっくりしたテンポでシンプルな構成の曲を聞く」と体感時間が短くなります。さらに事前に代謝を少し上げておき、急激に代謝が下がっていく状況を作れるのがベスト!
反対に「速いテンポの音数が多い曲を大音量で聞く」と体感時間が長く感じ、ある程度体に付加をかけて代謝が上がっている状態をキープするとさらに効果が大きいということです!
みなさんもぜひ活用してみてください!




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