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勉強中に聞くべき音楽、作業効率を爆上げするには?




 

仕事や勉強において、音楽の効果は様々なところで検証されています。

しかし、様々な意見や実際にどのように使えばいいかなどが不明な部分も多いですよね。

そこで、今回はどのような作業をするときにどんな音楽を聴くのがよいのか、そもそも音楽を聴くことはいいのか悪いのかをまとめていきたいと思います!




〈そもそも勉強・仕事中に音楽は有効?〉

これに関しては様々な意見がありますが、結論からいうと音楽を聴くことで効果が上がるという実験結果はほとんどありません。

脳は“無意識”では複数のことを並行して処理するのが得意なんですけど、“意識している状態”では並行処理が苦手です。

引用:R25、東京大学薬学部教授池谷裕二先生インタビュー
https://r25.jp/article/564374415183230643

このことからわかる通り、頭を使う仕事や勉強をする際は音楽を聴いているとそちらに意識が集中してしまうため、頭を使う作業に音楽は向いてないということです。

それでは何も聞かない方がいいのかというとそういうわけではありません。

ここからは音楽の特性をもとに、どのような状況でどのような音を聴くとよいのかを確認していきましょう。

 

〈通常の勉強や仕事のとき〉

上記の通り、ある程度脳に負荷がかかる作業をやる場合は基本的には音楽はNGです。

しかし無音状態より多少の音がある状態の方が集中できるので、通常の作業では自然音を聞くべきといえます。逆に好きな音楽や歌詞のある曲はそちらに気をとられてしまうので最もよくないです。

 

〈作業のモチベーションを上げたいとき〉

みなさんにも好きな音楽を聴いているときに気分が高揚した経験があるのではないでしょうか。

これは音楽を聴くことによって脳が活性化され、ドーパミンという物質が分泌されたことが原因です。

ドーパミンはやる気を高めてくれる効果があるので、うまく活用すると勉強や仕事へのモチベーションを髙めてくれます。

しかし上記の通り作業中に音楽を聴くと効率が下がってしまうので、音楽を作業の前に聞いてモチベーションをたかめるという使い方が良いでしょう。

 

〈単純作業の場合〉

複雑な作業では音楽が脳の働きを邪魔してしまいますが、単純作業においては作業効率を高めてくれます。

仕事でいう頭を使わずにできるルーティン作業や、勉強ではすでに覚えている問題の消化(宿題の消化)の際などはBGMを活用するべきです。

学術専門誌『Neuroscience of Behavior and Psychology』による研究報告には、クラシック、ロック、クラブミュージックなどを聴くことによって画像、文字、数字への認識力が高まるということです。また同様に工場での単純作業においても生産性が上がったということなので、使わない手はないですよね。

 

〈クリエイティブな作業をするとき〉

ラドバウド大学のシモネ・リッター博士とシドニー工科大学のサム・ファーがソン博士の共同研究ではヴァヴァルディの四季「春」を聴くとクリエイティブ能力が高まるという結果が出ています。

この実験で使われたのは四季を含む4つの音楽とさらに被験者が好きな音楽で行われましたが、四季のみ拡散的思考が高まったとのことなので、選曲により創造性が高まることがあるということみたいです。

これらを踏まえると過去に自分の想像力が高まった経験のある人はその曲を、そのほかの人はとりあえず四季を聴くのがよさそうですね。

参照:ラドバウド大学論文

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0182210

 

〈音楽と記憶を結びつけてモチベーションアップ〉

音楽やにおいは記憶と結びつきます。

昔聞いていた曲を久しぶりに聞くと当時の記憶がよみがえってくることがありますよね。

ただ音楽が記憶に結び付くとはいえ、特定の数式や単語、商品知識など特定のモノに結び付けるのは難しいうえ、テストや商談などその情報を引き出したいときに音楽を聴くことができない可能性がたかいので、記憶のために音楽を使うのはお勧めできません。

むしろ音楽は感情との結びつきの方が大きいので、ここでおすすめしたいのはモチベーションとの関連付けです。

たとえば入社一年目のときに聞いてた音楽を聴いて初心を取り戻したり、今より苦しかった時期に聞いていた音楽で気力をあげるなど、モチベーションのコントロールとして使うのが良いと思います。

 

〈作業効率からみた音楽活用のポイント〉

最後にポイントをまとめると音楽を効率よく作業に役立てるのは以下のことが重要になります。

ポイント

・無音よりはBGMがある方が集中力が高まる(50dbぐらいの雑音)

・人間は意識的に同時に並行して二つのことをすることができないため、好きな音楽や歌詞のある曲はNG

・好きな音楽を聴くとドーパミンが分泌される

・作業効率を上げる効果があるため、すでに理解している問題や宿題の処理には効果的

・創造性を高めるこうかがある

・音楽が記憶に結び付く効果がある




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