近年健康ブームということもあってジムに通っている方も多いと思います。
私も数年前からジムに通っているのですが、ふと周りを見てみると音楽を聴いている方がとても多いです。
しかし運動中の音楽には良い面、悪い面があるようで、ずっと音楽は聴いていませんでした。
そこでこの際、トレーニング中に音楽を聴いた方がいいのかどうか調べてみました!
〈結論は?〉
結果からすると、女性は音楽を聴いた方がメリットが多く、
男性は筋トレ時は音楽を聴かない方がよいということになりました。
これは音楽好きの男性(筆者も)からすると残念な結果ですね~(;^ω^)
〈トレーニング中に音楽を聴くと何が起こるの?〉
次にトレーニング中に音楽を聴いた場合に、心身へどのような影響があるのかをまとめます。
ここではメリット・デメリットに分けていきたいと思います。
メリット
・女性はテストステロン値(筋肉を作る)が上がる
・コルチゾール(筋肉の分解をする)の分泌を下げる
・苦痛への意識がそれる
・作業効率が良くなる
・交感神経がより優位になる
デメリット
・男性はテストステロン値が下がる
・筋肉への集中がそれる
それでは考察していきたいと思います。
まずトレーニングの目的ですが、多くの方は筋力をつけることだと思います。筋力が増加させるためには様々な要素が必要ですが、音楽でコントロールできる部分に関していうと「テストステロン」、「コルチゾール」、「集中力」です。
テストステロンは男性ホルモンの一種で、筋肉繊維を太くしたり筋肉の減少を防いだりする役割をしてくれるため、筋トレをする際にはテストステロン値を高くしておかなければなりません。そして女性の場合、音楽を聴くことでこのテストステロン値を上げることができます。しかし、近年の研究によると男性は音楽を聴くことでテストステロン値が下がってしまうということなので、男性は音楽を聴かない方がよいということになりますね。
次にコルチゾールはストレスを感じると分泌されるホルモンで、抗炎症作用や免疫を高める効果があります。正常の範囲内であれば体にとって不可欠なホルモンなのですが、筋肉を分解してエネルギーにする効果もあるため、筋肉をつけたい場合はあまりコルチゾールが過剰にならない状態を作る必要があります。そして音楽にはコルチゾールを抑制する効果があるということです。こちらは男女どちらでも効果が期待できるので、大きなメリットですね。
音楽は集中力にも影響を及ぼします。
頭を使わない単純作業をやる場合、音楽を使用すると効率が上がるのは有名なはなしですよね。
最近でのvivo laboratoryの研究によると速いテンポの音楽を聴きながらサイクリングをすると、より多くの時間や距離を漕ぐことができたということです。
また別の実験では、エアロビの際にメトロノームでエクササイズした場合と、音楽を使ってエクササイズした場合では、音楽を活用した方が交感神経がより優位になるという実験もあります。それぞれ別の研究ですが、これらのことから音楽に集中することで苦痛を軽減できたり、交感神経が優位になりテンションが上がったり、単純作業の効率をあげるというようなメリットが得られることがわかります。
しかしこれにはデメリットもあります。
筋トレを行う場合、筋肉へ意識を集中して取り組むことで効果的なトレーニングとなるのですが、音楽に集中した場合苦痛が減少する半面、筋肉への意識も減少することになります。本来の目的は筋力の増加なので、辛くても音楽ではなく筋肉と向き合う必要がありそうですね。
〈おわりに〉
結果的に女性は音楽を聴くメリットが多く得られそうでしたが、男性は筋トレに音楽は向かないみたいですね。男性は筋トレではなくエクササイズやランニング、モチベーションアップのために使うのがいいかもしれません。まあ個人的には運動をやらなくなってしまっては意味がないと思うので、あまり効率に縛られるのもどうかと思いますがw
以上、みなさんの参考になれば幸いです!
〈以下参考ページ〉
vivo laboratory
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19793214
エアロビックダンスの運動負荷強度と心拍数の関係における音楽刺激の影響
https://opac.time.u-tokai.ac.jp/webopac/kj00004122640._?key=NZZHJR
トレーニングにおける音楽の効果
http://libir-bw.bss.ac.jp/jspui/bitstream/10693/1031/1/120%20%E8%83%BD%E5%AE%97.pdf
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